世の中にはさまざまな意見がありますが、
「通信制の大学なんて意味がない」
と言う意見もたまに聞きますよね。
まあ一理あるような気もしますが、私自身が通信制の大学にお世話になっているので、今日は通信制大学について考えてみたいと思います。
通信で大学に行くのは意味がないのか?
この言葉にはいろんな意味が含まれていると思いますが、結論から言って意味があるのか、ないのか、で言ったら、意味はあるでしょうね、間違いなく。
意味があるという大きな理由の一つが、ちゃんと卒業すれば大学卒業という学士を得ることが出来るからです。
そもそも大学に行く大きな目的は、この大学卒業という世間体というか資格を得るために行く人も世の中にはたくさんいるのではないでしょうか?
もちろん大学生の中には、専攻している学問を本気で学びたい、極めたいと考えて大学に通い、4年間真剣に学問に向き合っている学生もたくさんいることと思います。
しかしながら、本当にそのくらいの気概を持って4年間を過ごしている学生がどのくらいの割合いるのでしょうか?中には、とりあえず大学にいった、就職するにはとりあえず大学に行っておかないとという人も一定数いると思います。
何らかの事情で、とりあえず大学に行けなかった人、事情があって大学を卒業できなかった人など、今度の人生設計を考えて大学を卒業しておきたいという方、仕事を退職してまで学生になることが難しい状況の方、一度大学は卒業したけれども他の専攻を学びたい、など様々な事情を抱えた人にとっては、通信制大学は非常に有りがたい存在であり、十分意味のある大学だと思います。
通信制大学と全日制大学と比較して価値が低いか?
これについても、ネットにはいろいろ書かれていますが、そもそも全日制の大学と通信制の大学を比較することがナンセンスだと思っています。
全日制大学には全日制のメリット・デメリットがあり、通信制には通信制のメリット・デメリットがたくさんあります。
特に現在の日本社会ではそれなりのレールに乗って人生を歩んでいくには、ある程度ハイレベルの全日制の大学を現役で合格し、新卒採用のテーブルにつかないといけないケースもあると思います。そういう視点では、通信制の大学は非常に不利と言えると思います。
こうしたレールに乗らなければならない場合には、奨学金を借りてでも全日制の大学に通うべきだと思いますし、その際には昨今いろいろ言われていますが、奨学金の返済もきちんとするべきだと思います。
では現役時代に既に大学を卒業している人が、社会人になってから何かをまた学びたいと考え、通学の負担や時間、金銭的な事情から通信制の大学で学び直すことは価値がないことでしょうか?
どの視点から物事を見るかによって、価値は全く別物だと思います。
通信制だろうが全日制だろうが、大卒は大卒
詳細な大学名や卒業証書などを見れば分かりますが、まずは大卒か大卒ではないかで挑戦できることとできないことが現実としてありますよね。
資格試験の受験資格や就職の際の学歴資格などでそういった条件が課されていることがありますが、その際に全日制だから応募ができない受験ができないということはありません。
では全日制か通信制かで同じ大卒に差がつくのはどんな時かといえば、それを知った赤の他人、第三者の心情的評価や卒業した本人の心理的な問題ではないでしょうか?
これに関しては、正直、どうしようもできないですよね(笑)
なんとかしようと思ったところで、どうにもならない。
「仕事しながら通信で大学に通うのは大変なことですよね」という考えの人もいれば、「大学は通信制ですか」という捉え方をする人もいます。中には「通信制の方が全日制よりも勉強だけで評価されるのでシビアですよね」という人もいました。
実際に入学し、卒業してみてわかることかもしれませんが、この辺りは自分自身である程度心の割り切りが必要ですよね。
現役世代で全日制の大学に通うのも、通信制の大学の通うのもどちらにもメリットとデメリットがあるし、社会人になってからもう一度受験して全日制の大学に通うのも通信制の大学に通うのもどちらにもメリットとデメリットがありますよね。
卒業してしまえばどれも大卒ですが、どんな過程を歩みたいかによって選択肢は変わってくるのかな?と思います。